制度概要・目的:ITからAIまで広がる支援範囲
2026年度(令和8年度)より、従来の「IT導入補助金」は「デジタル化・AI導入補助金」へと名称が変わります。
これまでのIT化支援に加え、AI導入による業務の自動化や省人化、生産性向上をより強力にバックアップする制度へと進化しています。
この制度は、独立行政法人中小企業基盤整備機構(中小機構)が複数年にわたって中小企業・小規模事業者等の生産性向上を継続的に支援する「生産性革命推進事業」の一環として実施されています。
制度の主な目的は以下の通りです:
- 中小企業・小規模事業者の労働生産性向上
- デジタル化・DX推進の促進
- AI導入による業務の自動化・効率化
- 地域経済の底上げと競争力強化
【参照】デジタル化・AI導入補助金
対象となる事業者の条件
対象事業者は中小企業・小規模事業者で、具体的な規模要件は業種によって異なります:
- 製造業・建設業・運輸業・ソフトウェア業・情報処理サービス業:資本金3億円以下または常勤従業員300人以下
- 卸売業:資本金1億円以下または常勤従業員100人以下
- 小売業・サービス業:資本金5,000万円以下または常勤従業員50人以下
特に重要なのは、最低賃金に近い水準で従業員を雇用している事業者(地域別最低賃金+50円以内で雇用している従業員が全体の30%以上を占める事業者)について、補助率が従来の「1/2」から「2/3」に拡大されます。
補助額・補助率の詳細情報

(参照元:上記デジタル化・AI導入補助金より抜粋)
通常枠
補助金額は最大450万円と比較的大きく、条件により補助率は1/2~4/5となっています。
現在のサイト情報によると、大きく分けて、通常枠、インボイス枠(インボイス対応類型・電子取引類型)、セキュリティ対策推進枠、複数社連携IT導入枠の4つの枠で申請可能です。
インボイス枠(デジタル化基盤導入枠)
中小企業は3/4、小規模事業者は4/5の補助率で、導入するITツールが保有する「会計・受発注・決済」の機能数により、補助額の上限が定められます。
※ PCハードウェア等1/2など諸条件あり

補助対象経費
- ソフトウェア購入費
- クラウド利用料(ソフトウェアのみ)
- 導入関連費用(設定費用等)
- ハードウェア(インボイス枠のみ対象)
申請期限・公募スケジュール

2026年3月30日(月)~から募集が開始され、通常枠の1次締切分は2026年5月12日(火)17:00、交付決定日は2026年6月18日(木)(予定)、事業実施期間は交付決定~2026年12月25日(金)17:00(予定)となっています。
締切の直前は申請マイページおよびIT事業者ポータルへのアクセスが集中するため、各種画面の遷移、SMS認証等に伴う接続時間が通常よりも長くかかってしまう可能性がありますので注意ください。
申請スケジュールの詳細はデジタル化・AI導入補助金事務局サイトで最新情報をご確認ください。
申請方法・問い合わせ窓口
申請の流れ
- 事前準備
- gBizIDプライムアカウントの取得
- SECURITY ACTIONの自己宣言
- IT導入支援事業者の選定
- ITツールの選択
- 交付申請
- 交付決定・ITツール導入
- 事業実績報告
問い合わせ窓口
デジタル化・AI導入補助金事務局
公式サイト:https://it-shien.smrj.go.jp/
福岡独自の上乗せ補助制度
福岡県では、国のデジタル化・AI導入補助金に加えて、独自の上乗せ支援を実施しています。
福岡県中小企業IT導入・賃上げ緊急支援補助金
国のIT導入補助金2025(通常枠)に採択された県内中小企業者・小規模事業者のうち、補助率2/3の対象となる事業者※に対して支援を行います。
※3か月以上地域別最低賃金+50円以内で雇用している従業員数が全従業員数の30%以上である事業者
補助内容:
- 国の補助率2/3に加え、補助対象経費の1/12が本補助金で上乗せされるため、合わせて3/4の補助を受けることができます。
- 最大56万2,500円まで交付されるため、IT導入補助金2025の限度額である450万円を超えた導入費用が発生したとしても、675万円の経費までは1/12の補助を受けられる計算です。
申請期間:令和7年3月31日(月)から令和8年1月19日(月)まで
福岡の事業者へのアドバイス・注意点
福岡市の支援情報
福岡市では、デジタル化支援事業や中小企業事業展開サポートを実施しており、(国)補助金活用ナビや(県)福岡県中小企業生産性向上・賃上げ緊急支援補助金などの情報を提供しています。
福岡市の支援情報は福岡市公式サイトでご確認ください。
成功のポイント
- 早期準備:補助金の申請には、「GビズIDプライムアカウントの取得」・「SECURITY ACTIONの自己宣言」が必要です。
- 適切なツール選択:事前に事務局の審査を受け、補助金HPに公開(登録)されているITツールから選択
- 賃上げ計画の策定:採択後の3年間で、「地域別最低賃金+30円以上の賃上げ」および「給与支給総額を年平均1.5%以上増加」させることも要件となります。
- 信頼できる支援事業者の選定:申請から導入・実績報告まで伴走してくれるパートナー選びが重要
注意事項
- ITツール(ソフトウェア、サービス等)の契約・納品・支払は交付決定後に行ってください。
- ITツール(ソフトウェア、サービス等)の最低利用期間(2年又は1年)未満の利用解除は補助金返還の対象です。
- 福岡県の上乗せ補助を検討する場合は、国の補助金の採択・確定通知書の受領が前提
※最新情報は各機関の公式サイトをご確認ください。
福岡の中小企業・スタートアップの皆様にとって、2026年はAI活用とデジタル化に本格的に取り組む絶好の機会です。国と県のダブル支援を活用し、競争力強化と持続的成長を実現しましょう。
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